フランス・ブルゴーニュ赤ワイン特集!同じ造り手・違う村5種類から村違いを感じよう!

今回は、ブルゴーニュ水平の飲み比べをします。
同じ造り手の2014年、村違いを飲み比べて、ややマニアックですが村の違いによる香りや味わいの違いを覚えていきます。

ブルゴーニュ地方、ドメーヌ、ヴィンテージを知ろう

ブルゴーニュ地方

こちらから引用(http://getakarubi.blog.fc2.com)

ブルゴーニュ地方は細長い地域が特徴で、赤い線で分けて、上段がコート・ド・ニュイ、下段がコート・ド・ボーヌとなります。
それぞれに有名な村がたくさんあるので、上から順番に赤字の部分を見ておくといいでしょう。

今回飲み比べをするドメーヌ ヴァンサン・ルグーとは?

アンリ・オーディフレッドがロマネ・コンティとラ・ターシュの栽培を担当していた頃、主にグラン・エシェゾーとエシェゾーの栽培を担当していた同僚がヴァンサン・ルグーです。
いずれも生涯にわたってDRC社に勤務した祖父ジェラルド、父ジャッキーに引き続き、1998年に丁稚としてDRCに入社した彼は、栽培から醸造、熟成、出荷まで幅広く従事した後に正社員となり、オーディフレッドと並ぶ若手のエースとして、グレートヴィンテージ2005年のブドウ栽培などを全うしました。
2006年、都合8年間務めたDRC社を退社した彼は、ヴォーヌ・ロマネ村から畑を上がった隣村コンクールに所在する実家のドメーヌに戻って土地改良を行い、2008年に正式にドメーヌを継承、本格的に自社瓶詰めを開始します。
ここにドメーヌ ヴァンサン・ルグーが誕生します。
翌年からビオロジー栽培への切り替えを開始し、2010年から完全にビオロジー栽培となりました。
栽培も醸造も基本的にはDRC社でやってきたことをそのまま行っています。
最も大事なことは観察で、すべてにおいて自分の目で見て確認することが必要だとしています。

2014年について

こちらの記事を参考にしてみてください。

フランスブルゴーニュ赤ワイン6種類垂直水平飲み!ヴィンテージ違いによる特徴を感じよう!

ブルゴーニュ水平5種類

BOURGOGNE PINOT NOIR 2014

名前 ブルゴーニュ ピノノワール 2014
生産者 ドメーヌ ヴァンサン・ルグー
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ピノ・ノワール種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

ブルゴーニュ地方内であれば、どこでも認められるカテゴリーで、赤はピノ・ノワール種単体のものがほとんどです。
スタンダードなブルゴーニュの赤ワインです。

BOURGOGNE HAUTES COTES DE NUITS 2014

名前 ブルゴーニュ オート コート ド ニュイ 2014
生産者 ドメーヌ ヴァンサン・ルグー
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ピノ・ノワール種100%
価格帯 4,000円 ~ 5,000円

村ではなく、ヴォーヌ・ロマネ村を含むコート・ド・ニュイ地区(ニュイ地区)の西に接する区域で、19の村の570ヘクタールの畑でワインが生産されています。
ほぼ8割が赤、白は17%ほどで、わずかにロゼも造られています。
ニュイ地区とは背中合わせになっていて、標高がやや高く、南東に面した斜面が多いニュイ地区に対し、当地区は西向きの斜面や平坦地が多く、特急や一級に値するワインは生産されていません。
ただ、近年かなり品質が向上して、価格の割にかなり良いものもでてきています。

GEVREY-CHAMBERTIN 2014

名前 ジュヴレーシャンベルタン 2014
生産者 ドメーヌ ヴァンサン・ルグー
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ピノ・ノワール種100%
価格帯 7,000円 ~ 8,000円

この村のAOCの認定畑は、量産時代の汚名をそそぐため1990年代後半に減少しましたが、それでも400haに達しています。
特級畑は9つあり、その代表格がシャンベルタンです。
この村のワインは強い果実味と酸味と渋みが特徴です。
ブルゴーニュの中でも力強いワインを産する村です。

LADOIX 2014

名前 ラドワ 2014
生産者 ドメーヌ ヴァンサン・ルグー
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ピノ・ノワール種100%
価格帯 5,000円 ~ 6,000円

赤と白の比率は3:1で、コート・ド・ボーヌヴィラージュとして販売されることが多いです。
有名なコルトンの一部はこの村に属します。

BEAUNE 2014

名前 ボーヌ 2014
生産者 ドメーヌ ヴァンサン・ルグー
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ピノ・ノワール種100%
価格帯 5,000円 ~ 6,000円

ブルゴーニュのワインビジネスの中心です。
コート・ドールの他の産地より砂質が多く、ポマールのような力強さやヴォルネイのようなエレガントさはないものの、芳醇でソフトな赤ワインを生み出しています。
1990年代からシャルドネ種の植樹も増え、白ワインも少量造られています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
同じ造り手のワインを集めるのはなかなか苦労すると思いますが、村違いによって大分、味わい・色・香りが変わってくると思います。
その村のテロワールを感じるとともに、村の特徴を捉えることでブルゴーニュの深さを感じることができると思います。