世界のシャルドネ種を飲み比べよう!6種類飲んでシャルドネ種を好きになろう

今回は、世界で栽培され、世界品種でもある、シャルドネ種を6種類紹介します。
白ワインの中でも飲む機会がとても多いシャルドネ種の特徴をつかんで、好みの山地を見つけてもらえればと思います。

シャルドネ種(CHARDONNAY)

フランスではブルゴーニュを主に、シャンパーニュ、ジュラ、そして最近ではヴァラエタルワインとして南仏でも多く見られるようになりました。
旧世界では仏、イタリア、スペイン、東欧各国で栽培されています。
新世界でもアメリカ、オーストラリアをはじめ、チリ、アルゼンチン、南アフリカ、ニュージーランドなど全世界に多くの成功例があり、まさに白の国際品種の代表と言えます。

  • 外観
    軽い黄色から、金がかった黄色まで、地域やブドウの出来により差があります。
  • 香り
    あまりアロマティックではありませんが複雑です。
    多くの場合、マロラクティック醗酵と樽熟成を行い、そこからくるバターやバニラの香りが特徴的です。

  • しっかりと落ち着いた酸味、アルコールやフルーツフレーバーからくるほのかな甘み、樽からくる若干の苦味などが絶妙に絡み、バランスのとれた複雑さを出していて、全ての点で品質の高いワインとなる場合が多いようです。
    特に旧世界ではテロワールの特徴を含んだ複雑な風味、新世界では豊かなフルーツフレーバーとボディがその特徴です。

フランス・シャブリ地区

涼しい山地で、色は概して薄めです。
香りは緑の葉、青リンゴ、ミネラルやフリンティさがあり、酸はしっかりとしていて切れがあり、シャルドネ種としては北の特徴を最も備えています。
グレードが上がるに従って、ボディと複雑さが増し、樽の使用率も増えてきます。

フランス・コート・ド・ボーヌ地区

シャブリ種に比べ色はやや濃いめです。
香りは温暖気候の特徴を持ち、ハチミツ、バニラ、ナッツ、トースト、スモーキーな香りが顕著にでています。
しっかりとしたボディを持ち、複雑で各村、畑ごとにそれぞれの個性をはっきりと持っています。
例えば、コルトン・シャルルマーニュは大変強靭なボディを、ムルソーはバタリーな風味と酸味を、モンラッシェはすべての要素が高いレベルでバランスを保っているのが特徴です。

フランス・マコネー地区

コート・ド・ボーヌに比べると個性はやや乏しいですが、バランスよく飲みやすいアットホームな特徴を持っています。
新世界のシャルドネ種は旧世界のシャルドネ種に比べると、日照量の多さから、土地からの影響よりもブドウそのものの持つ特徴をより鮮明に出している場合が多いようです。
また、新世界ではヨーロッパに比べ温かい土地が多く、ワインも温暖気候の特徴を持つケースが多く、アプリコットやパイナップルのようなトロピカルフルーツ香、強めの樽香、高めのアルコールが特徴です。

アメリカ合衆国・カリフォルニア州

新世界の中では、最近は比較的ヨーロッパの特徴を出そうとする傾向があり、多彩なワインを生み出します。
かつては、バニラ風味の樽香を全面にアピールするワインが多かったのですが、そういうのもすくなくなってきました
ただし、ヨーロッパのワインと飲み比べるとこってりとした印象があります。

オーストラリア

カリフォルニアに比べると、まだ従来の新世界の特徴を持つものが多く、トロピカルフルーツの風味を持ち、ハチミツっぽく、ボディも重めで、伝統的にアメリカンオークで熟成させるものもありますが、最近ではヨーロッパを意識したものや樽熟成させないものなどが増えてきています

ニュージーランド

新世界にしては珍しく冷涼な気候の国で、仏ワインのエレガントさには欠ものの、フレッシュな酸と適度な樽の風味をもつ、バランスとれた高品質なシャルドネ種を各地で生産しています。

チリ

比較的軽いタイプが多い中で、アルコール度数の高い、こってりとした濃厚な高品質なものも生産されるようになりました。

世界のシャルドネ種飲み比べ6本

HASUMI FARM CHARDONNAY 2016

名前 ハスミ ファーム シャルドネ 2016
生産者 はすみふぁーむ
生産地 日本・長野県
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 2,000円 ~ 3,000円

名古屋市出身のは蓮見喜昭氏はアメリカ大リーグの球団職員など海外のしごとを経て、ブドウ栽培に目覚め、2005年に長野県東御市に移住しました。
現在は地元の議員もこなしながら、2009年からワイン造りを開始。
現在は明治大学大学院にも通う、バイタリティーあふれる造り手です。
やさしい味ワインのシャルドネ種に仕上がっています。
アルコール度数は12%と少し低めです。

LINTON PARK 76 CHARDONNAY 2016

名前 リントンパーク 76 シャルドネ 2016
生産者 リントン
生産地 南アフリカ・ウェリントン
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 1,000円 ~ 2,000円

セラーマスターのヘニー・ハスキンソン氏はシャトー・マルゴーでも働いた経験を持ちます。
標高500mと南アフリカでも最も標高の高いブドウ畑で、ブドウはゆっくり育ちます。
熟した梨、イチジク、メロン、バターなどの香りを感じます。
程よい酸味もあり、リッチでエレガントなスタイルに仕上がっています。
アルコール度数は13%と平均並です。

HODDLES CREEK 1er YARRA VALLEY CHARDONNAY 2015

名前 ホドルス クリーク プルミエ ヤラ ヴァレー シャルドネ 2015
生産者 ホドルス クリーク エステート
生産地 オーストラリア・ヴィクトリア州
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

1997年に設立というまだ歴史は浅いですが、オーナーであるフランコ・ダナ氏の勤勉さが実を結び、2004年にトロフィーを受賞後は、カンタス航空のファーストクラス、ビジネスクラスで使われるなどの高評価を得ています。
年間生産本数少ない希少ワインで、ブルゴーニュの影響を強く受けています。
アルコール度数は平均より少し高めの13.2%です。

JOSH JENSEN SELECTION CHARDONNAY CENTRAL COAST 2014

名前 ジョシュ ジャンセン セレクション シャルドネ セントラル コースト 2014
生産者 カレラ ワイナリー
生産地 アメリカ・カリフォルニア州
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

カリフォルニアワインの雄・カレラ。
ロマネ・コンティでワイン造りを学んだジョシュ・ジェンセン氏がカリフォルニアで石灰質土壌の土地を見つけ、ワイン造りを始めました。
ピノ・ノワール種とシャルドネ種にこだわり、日本でも圧倒的な人気を誇るワイナリーにまで成長しました。
濃厚で味わい深いシャルドネ種です。
アルコール度数はワインの平均を超える14.5%と強いです。

MONTES ALPHA CHARDONNAY 2014

名前 モンテス アルファ シャルドネ 2014
生産者 モンテス
生産地 チリ・アコンカグア ヴァレー
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 2,000円 ~ 3,000円

ブドウが造られるのはチリの首都サンチアゴの西に位置するアコンカグアヴァレーです。
海の影響を受け、冷涼で霧が発生しやすく、ブドウがゆっくりと熟すため、白ワイン用のブドウ栽培が盛んです。
トロピカルフルーツやピーチ、バターのような豊かな香りが溢れます。
クリーミーでまろやかなコストパフォーマンス高い白ワインです。
アルコール度数は13.5%とやや高めとなっております。

SANTENAY LET HATES 2009

名前 サントネイ レ アット 2009
生産者 ヴァンサン エ ソフィー モレ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

シャサーニュ・モンラッシェの銘醸家として、その名を知られたベルナール・モレ氏は2006年を最後のヴィンテージとして、二人の息子ヴァンサンとトマに畑を分けました。
ヴァンサンはサントネイ出身の妻ソフィーとともにドメーヌを立ち上げました。
透明感あるきれいなワインが熟成により、深みとコクを感じられるようになりました。
アルコール度数は13%と平均並です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
シャルドネ種は世界品種で世界各国で栽培され、それぞれの作り方で味や香り、色が変化する面白くもある可愛い品種です。
シャルドネ種を知るには、様々な種類のワインを飲んで覚えていくといいでしょう。
シャルドネ種の中でも自分の好き、嫌いのものが出てくると思いますので、自分の好きなシャルドネ種をさがしてみてはいかがでしょうか?