フランス赤基本品種6種類を紹介!王道品種から自分好みの品種を見つけてみよう

今回は、フランスの赤ワイン品種を6種類紹介します。(第二弾)
この記事で赤ワイン品種6種類の特徴を覚えて、自分好みの品種を見つけていきましょう。

赤ワインブドウ品種を解説

カベルネ・フラン種(CABERNET FRANC)

ロワール中流域は単独、ボルドー地方ではほとんどの場合、補助品種として使われています。
色はやや紫を帯びた明るめの色調で、ピーマン、しし唐などの青野菜の香り、ゆで豆、茎、ほこり、時にはスパイシーさや動物臭を感じます。
酸味が中心で、タンニンはしなやか、あまりフルーツフレーバーは高くなく、エレガントさにやや欠けます。
新世界でも数は少ないですが生産されています。

シラー種(SYRAH)

南方系の特徴を備えた品種で、フランスのローヌ地方とオーストラリアが世界における二大産地です。
ローヌ地方北部ではほぼ単独栽培、南部ではほかの南方系品種と混醸を行います。
オーストラリアでは単独、もしくはカベルネ・ソーヴィニヨン種、グルナッシュ種と混醸され、シラーズの名で親しまれています。
オーストラリアを代表する世界的に有名なグランジもこのシラーズ種から造られてます。
外観はやや紫がかった濃いめの色調です。
香りはカシス、プラムのようなフルーツ香、スミレのような花の香、漢方薬のようなスパイス香、ミントなどの香草、土臭さ、ハムやサラミのような香りなどそのワインにより様々です。
味は豊かなフルーツ、たっぷりとしたアルコール、しっかりとした酸味がその特徴で、タンニンはやや高めですが、ボルドーのカベルネ・ソーヴィニヨン種に比べると控えめでしっかりと存在はしますが洗練さにはやや欠けます。
アルコール分が高く、後口はやや甘みを残します。

その他品種

違う記事で他の品種も紹介していますので、こちらをご覧ください。

フランス赤基本品種6種類を紹介!自分にあった赤ワインを見つけよう

フランス赤ワイン6種類を紹介

BEAUJOLAIS VILLAGES 2015

名前 ボジョレー ヴィラージュ 2015
生産者 ドメーヌ ローラン ペラション
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ガメイ種100%
価格帯 1,000円 ~ 2,000円

1877年にジュリエナ村に創業ですが、1601年に村の名簿にも名前が残る古い家系です。
当主はボジョレークリュ委員会の副理事長とジュリエナ生産組合長を兼務する6代目のローラン氏で、若い頃はボルドーのシャトー・オーゾンヌで修行を積みました。
樹齢45~100年の古木にこだわり、伝統的なワイン造りを追求しています。

MARSANNAY CLOS DU ROY 2013

名前 マルサネ クロ デュ ロワ 2013
生産者 クリストフ ブヴィエ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 赤ワイン
品種 ピノ・ノワール種100%
価格帯 4,000円 ~ 5,000円

30歳になるクリストフ氏がビオロジック農法で栽培したブドウから造る、人柄がにじみ出ている優しいブルゴーニュワインです。
品種固有のイチゴやサクランボの香りがあり、甘みと酸味のバランスも絶妙です。

SAUMUR-CHAMPIGNY VIELLES VIGNES 2014

名前 ソミュール シャンピニー ヴィエイユ ヴューニュ 2014
生産者 ラングロワ シャトー
生産地 フランス・ロワール地方
種類 赤ワイン
品種 カベルネ・フラン種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

1855年設立のクレマン・ド・ロワールの造り手として古くから高い人気を誇っているメゾンです。
その品質は高く評価され、シャンパーニュのボランジェ社が1973年以降傘下に収めているほどです。
クレマンの他にも良質な白ワインとソミュールのカベルネ・フランス種から赤ワインを造っています。

CHATEAU CARLMAGNUS 2012

名前 シャトー カルルマグニュス
生産者 シャトー カルルマグニュス
生産地 フランス・ボルドー地方
種類 赤ワイン
品種 メルロー種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

オーナーのアルノー・ルー・オリエ氏は祖父の代より続くこのシャトーを1998年に引き継ぎました。
ドルドーニュ河を見下ろす高台にあるシャトーはサンテミリオンの台地とほぼ同じ標高です。
フロンサックのペトリュスを目指すというアルノー氏の意気込みを感じられる質の高いワインです。

GOULEE 2012

名前 グレ 2012
生産者 シャトー コス デストゥルネル
生産地 フランス・ボルドー地方
種類 赤ワイン
品種 カベルネ・ソーヴィニヨン種70%、メルロー種30%
価格帯 4,000円 ~ 5,000円

濃厚で力強い贅沢な造りのボルドーワイン好きの心を掴むサンテステフ格付け第2級シャトー・コス・デストゥルネルが手がける赤ワインです。
新樽比率50%の贅沢でリッチな味わいは、さすがコス・デストゥルネルを飲み手を唸らせるこの価格とは思えない、スーパーボルドーワインです。

CROZES HERMITAGE 2016

名前 クローズ エルミタージュ 2016
生産者 マチュ バレー
生産地 フランス・コート・デュ・ローヌ地方
種類 赤ワイン
品種 シラー種100%
価格帯 3,000円 ~ 4,000円

ビオディナミ栽培を続ける自然派ワインの造り手で、彼のキャラクターである小熊ラベルは可愛らしく、女性からの人気があります。
コーヒーの焙煎香、スパイス、ミントの爽やかな香りを感じます。
プラムの皮や樽のニュアンス、控えめな酸味と柔らかなタンニンが溶け込んだ赤ワインに仕上がっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回紹介した赤ワインの品種6種類は、世界でも有名な品種が数多くあります。
各品種の特徴(味、香り、色)を捉え、自分の好きな品種を見つけて下さい。
フランスという旧世界の品種を覚えてから、新世界の品種にチャレンジしてみると、また違ったテイスティングができると思います。
新世界のワインを飲む前に是非王道の品種違いを楽しんでみてください。