古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)の選び方、買い方、飲み方を大解説!オススメ白ワイン6種を紹介

今回は、ブルゴーニュ地方の古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を紹介していきます。
古酒といえば、赤ワインを想像するかと思いますが、今回は白ワイン6種類を紹介します。
また、古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を楽しむための方法も大解説していきますので、是非参考にしてください。

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)について

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)とは

古酒ワインとは、長期熟成したワインのことを指します。
また、ヴィンテージとは”年”のことを指しておりまして、オールドヴィンテージワインとは長期熟成した年代物のワインという事になります。
本記事では、古酒ワイン=オールドヴィンテージワインとして話をしていきます。

では、何年からが長期熟成したオールドヴィンテージなのかといいますと、実は定義はありません。
おおよそ言われている期間として、赤ワインと白ワインで異なります。

  • 赤ワイン
    およそ15~30年ぐらい
  • 白ワイン
    およそ15~25年ぐらい

このぐらいの期間があいているワインだと、長期熟成もしっかりとされており、オールドヴィンテージワインという名にふさわしいのではないかと思います。

ブドウの品種や造られる地域によっては、長期熟成に向いたブドウやすぐに飲み頃を迎えるブドウがあります。
古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)で有名なブドウは、やはりボルドーの力強いワインが長期熟成に向いており、熟成されると本領を発揮するブドウ品種があります。

ただし、古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)は全て美味しいのか?というと実はそうでもなく、古いものほど美味しいというわけではありません。
長期熟成すると、角がとれて丸みを帯びた香り、味になり、熟成型でないワインを長いことおいてしまうと、酸味が強くなったり、味がスカスカのワインになったりしてしまうため、しっかりとブドウの品種、造り方、地域性を見極めて古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を楽しんだほうが良いでしょう。

ちなみに、シャンパンにはよく、NVと書かれていると思います。
これは、ノンヴィンテージという意味で、様々な年のブドウを混ぜて造っているので、ヴィンテージを定義することが出来ず、NVと表記しています。

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を買うときの注意

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)は基本的に高い傾向にあります。
何故かと言うと、その年代数分、保存してきたという保存料や人件費がかかっているからです。
そのため、ものすごく安く売られている古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を見たときは、保存方法をしっかりと聞いたほうがよいでしょう。
もし、セラー等でしっかりと保存されており、年代的に飲み頃である価格帯が安いものを見つけたら買いだと思います。

注意したいところは、お酒の買い取りセンターやフリマアプリ等で売られているワインは注意が必要です。(決して全てが悪いわけではありません)
お酒の買い取りセンターやフリマアプリでは、ワインセラーがない家で贈答用でもらったワインや家に眠っていたワインを出品されるかたも多いかと思います。
基本的に、日本の夏はとても暑いため、何年もの間日本の夏をセラー以外のところで越したワインは保存方法が正しくなく、美味しくないワインとなってしまいます。
ワインは生き物なので、適切な保存されたものを買いましょう

もう一点注意してほしいこととして、古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)は保存方法によっては内容量が減っているものもあります。
ワインボトルのミドルショルダ辺りよりも内容量が上の古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)であれば問題ありません。
ただし、それよりも内容量が下になっているものは、保存方法がよくないか、コルクから液漏れが発生しているかといった問題があり、酸化している可能性もあります
ちなみに、澱がすごく出ている古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)が出ているのは古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)の特徴なので、出ていても気にすることはありません。

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を飲むときの注意

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を手に入れたら、すぐに飲みたくなるかと思いますが、少しお待ち下さい。
基本的に、古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)には、澱が多くありますので、澱を落とす作業をしたほうが美味しく味わうことができます。
数日はワインセラー内で瓶を立てるか、斜めにして澱を下げてください

次に、実際に飲むときは、コルクを抜くときに注意してください。
基本的に古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)のコルクはボロボロになっていると思います。
T字タイプのワインオープナーだと高確率で失敗します。
そのため、ソムリエナイフで奥深くまでねじ込んで抜くとうまくいくと思います。
もし、途中でコルクが折れてしまったとしても、心は折れないようにがんばって最後まで開けてあげてください。

最後に、いいワインほど、空気に触れさすと複雑な香りと繊細な柔らかさがでてきます。
そのため、グラスに注いだらゆっくりとスワリングするとよいアロマティックな香りがグラスの中に溜まっていくと思います
しっかりと香りを味わい、ゆっくりと飲むと古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)のおもしろさを感じることができると思います。

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)は基本的にその日中に飲みきったほうが吉です
次の日まで残してしまうと酸化がとても早く進んでしまい、本来の古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)の熟成感や香り、味、色合いが違った方向に向かってしまい、美味しくなくなる傾向にあります。

合わせる料理

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)では、長期熟成によってできたワインのため、それに合う料理を選んだほうがより、おいしく古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を楽しむことができます。
お店で古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)を飲むときは、店員さんに聞けばそのお店の中で合った料理を出してくれるかと思います。
しかし、家で楽しむときは、そういうわけには行きません。
是非、下記を参考にして、自分で作ったり、買ってきたりしましょう。

  • 長時間かけて煮込んだ料理
    鶏肉のトマト煮込み(クックパッド
  • 長期熟成したもの
    ハムやチーズ(パルミジャーノやミモレットのようなアミノ酸が強いもの)
  • 旨味の強い料理
    カモ肉のコンフィ(クックパッド
  • 燻製感の強い料理
    かきの燻製(クックパッド
  • 発酵食品系
    サラミやオイルサーディン

上記のようなものと最高のマリアージュを楽しむことができます。
是非一度お試しください。

古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)白ワイン6種類を紹介

MEURSAULT 1999

名前 ムルソー 1999
生産者 ピエール モレ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 6,000円 ~ 7,000円

317ヘクタールもの広い畑があり、特級はないが、100ヘクタールが1級畑、その筆頭はペリエールで特急に匹敵する。
ムルソーの名がつくワインはほとんど白のみで、バターのような芳醇な香りとリッチな味わいが特徴的です。
ブラニー村の一部の白もムルソーになります。

PULIGNEY-MONTRACHET 1999

名前 ピュルニーモンラッシェ 1999
生産者 ラトゥール・ジロー
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 6,000円 ~ 7,000円

ブルゴーニュで最も偉大で長命な白ワインを生み出す特級畑を抱える村(モンラッシェ、バタールモンラッシェはシャサーニュモンラッシェにまたがる)です。
以前はピノ・ノワール種も栽培されていたが、現在はごく稀にしか見られない。
また、ブラニーで産する白の一部はピュルニーモンラッシェの名前でリリースされている。

SAINT AUBIN 1er CRU LES FRIONNES 1999

名前 サントーバン プルミエ クリュ レ フリオンヌ 1999
生産者 ドゥメセ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 4,000円 ~ 5,000円

ピュルニーモンラッシェとシャサーニュモンラッシェに隣接し、より標高の高い位置にある。
3分の2が赤ワインである。

CHASSAGNE-MONTRACHET 1er CRU EN VIRONDOT 1999

名前 シャサーニュモンラッシェ プルミエ クリュ アン ヴィロンド 1999
生産者 ドゥメセ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 7,000円 ~ 8,000円

ピュルニーモンラッシェと偉大な特級畑を分け持ち、残りの畑のおよそ半分は1級畑で、香り豊かな白ワインを生み出している。
1980年代半ばまでは赤ワインの生産量が多かったが、現在では白ワインのほうが優勢である。
また、今でもサントネイ側の畑では良質な赤ワインを産する。

SANTENAY 1er CRU PASSETEMPS 2000

名前 サントネイ プルミエ クリュ パスタン 2000
生産者 ドゥメセ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 4,000円 ~ 5,000円

シャサーニュの南に隣接し、サントネイ村とルミニー村からなる産地の呼称です。
赤の生産量が圧倒的に多いです。

SANTENAY 1er CRU PASSETEMPS 1999

名前 サントネイ プルミエ クリュ パスタン 1999
生産者 ドゥメセ
生産地 フランス・ブルゴーニュ地方
種類 白ワイン
品種 シャルドネ種100%
価格帯 4,000円 ~ 5,000円

こちらは、5つ目に紹介したワインのヴィンテージ違いです。
ヴィンテージ違いの飲み比べを行うとわかりますが、ヴィンテージによって香りや味、色が変化していたりします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)の選び方、買い方、飲み方がわかったと思います。
お店で飲むときは特に気にすることはありませんが、自宅等で楽しむときは本記事のようなところを注意して楽しんでください。(お店で飲むときは、小売り価格よりも更に高くなりますので、お金に余裕がある方はお店で是非飲んでみて下さい)
古酒ワイン(オールドヴィンテージワイン)にはそれの楽しみ方がいくつもありますので、是非一度、経験してみてはいかがでしょうか?