スペインワインの特徴を知ろう！王道の赤ワインから最近注目の白ワインを大紹介

今回は、スペインワインの魅力を伝えるために、同じ造り手の産地別のワインを6種類飲み比べをして紹介していきます。

スペインワインの幅広さ、奥深さを感じましょう。

スペインワインの豆知識

スペインワイン

スペインワインの品種と豆知識

ワイン用の品種として登録されているのは146品種で、土着品種が多いのが特徴です。
白ブドウの生産量として多い品種は下記3種類です。

1. アイレン種
   世界一の栽培面積をもつ品種で、酸味が控えめであり若くして飲みやすい品種となっております
2. マカベオ（ビウラ）種
   主にスペイン北部で栽培される品種で、カバの主力品種です
   豊かな香りが特徴てきで、ワインに骨格をつけます
3. ヴェルデホ種
   イベリア半島で長年生産されている、若々しく、爽快感が強い品種です

赤ブドウの生産量として多い品種は下記3種類です。

1. テンプラニーリョ種
   スペインでとても重要な品種です
   寒い地域では酸味が強くなり、粘土石灰質の土着ととても相性がよいです
2. ボバル種
   しっかりとしたタンニン、皮が厚く渋みが強いところが特徴です
3. ガルナッチャティンタ種
   スペイン以外では、グルナッシュ種と呼ばれる事が多いです
   世界で最も栽培面積を持つ品種です

スペインワインには時々、熟成期間を表す用語がラベルにかかれています。

1. クリアンサ
   赤ワインは24ヶ月の熟成
   白ワイン・ロゼワインは18ヶ月の熟成
2. レセルバ
   赤ワインは36ヶ月の熟成
   白ワイン・ロゼワインは24ヶ月の熟成
3. グラン レセルバ
   赤ワインは60ヶ月の熟成
   白ワイン・ロゼワインは48ヶ月の熟成

こちらを参考に、ラベルを一度読んでみると、どんなワインなのかがわかります。

スペインワインの白ワインについて

スペインはワイン醸造3000年の歴史があり、世界最大のブドウ栽培面積を誇り、世界第3位のワイン生産量を誇るワイン大国です。
原産地呼称制度は1932年に制定され、1970年代の整備以降、改定を重ね、現在は2009年8月に改正されたEUワイン法に則って定められた制度を適用しています。
以前使用されていた指定地域高級ワイン（v.c.p.r.d）は、DOP（保護原産地呼称）とIGP（保護地理的表示）という分類に以降しています。

DOPにはピノ・デ・パゴ（VP）、特選原産地呼称（DOCa）、原産地呼称（DO）、地域名称付き高級ワイン（VC）が含まれます。
IGPはビーノ・デ・ラ・ティエッラ（VT）つまり、フランスのヴァン・ド・ペイにあたるもので認定産地名が入ります。

スペインは赤ワインが常に高い評価を受けているが、白ワインも年々評価が高くなってきています。
ガリシア州の品種アルバリーニョは1980年代から世界的に知られるようになったが、カスティーリャ・イ・レオン州のベルデホ種も人気上昇中です。
また、低価格ワインや蒸留酒品種として使われているアイレン種も人気の火付け役の一つとなっている。
リオハのビウラ（マカベオ）種、カバの品種であるチャレロ種やパレリャーダ種、北西部内陸のゴデーリョ種もとてもよい品種です。
知名度は下がりますが、ガルナッチャ・ブランカ種、オンダリビ・スリ種、アルビーリョ種、マルバール種、サレマ種など、各地の固有品種を生かしたワインも続々登場しております。
地中海沿岸地域を中心に、モスカテルからは甘口から辛口まで、さまざまなタイプのワインが造られています。
外来品種では、シャルドネ種やソーヴィニヨンブラン種が一般的ですが、ゲヴェルツトラミネール種やリースリング種を使った飲みやすいワインもあります。
樽醗酵やシュール・リー製法、熟成タイプなど、製法も多様化しています。

スペインワイン6種類を紹介

VERDEO 2016

厳しい環境下で育つことで豊かな果実味やアロマ、コクが得られます。
手積みで収穫されたブドウは、適切な温度管理のもとで、ステンレスタンクを用いて醗酵、熟成されます。
生き生きとしたアロマが香る、ヴェルデホ種の魅力を生かしたフレッシュな味わいです。

PAZO DAS BRUXAS 2016

スペインで最も上質な白ワインの名産地です。
ミネラル感溢れる爽やかなワインで、白桃やシトラスフルーツに白い花のアロマを感じます。
レモンピールのような心地よい苦味とほのかな甘みがあり、フレッシュで繊細な酸と土壌に由来するミネラル感が上品です。

CELESTE CRIANZA 2014

星空という名のワインです。
ブラックベリーやプラムなどの果実の甘みやスパイスのニュアンスを感じます。
主に樹齢30年以上の上質なものを手積みして、新樽比率100%のフレンチオークとアメリカンオークで12ヶ月間熟成させます。

ALTOS IBERICOS RESERVA 2012

アルトス イベリコス クリアンサの誕生から8年経ち、リオハの表現力をより高めたものがこのキュヴェです。
48ヶ月熟成させたワインは、ブラックチェリーの濃厚な果実味に、スパイス、イチジク、キノコの熟成感があり、複雑なワインに仕上がっています。

SALMOS 2014

ジャムの風味にフレンチオーク樽によるまろやかなスパイスとトーストのニュアンスが混ざりあい、長い熟成によってタンニンはこなれています。
プリオラートのテロワールの特徴である果実の強さとエレガンスのバランス感覚に優れた比類のない赤ワインです。

MAS LA PLANA 2012

1979年に開催されたパリワインオリンピックでは、シャトー・ラトゥールをはじめとする、トップワイナリーを制し、カベルネ・ソービニョン部門で見事に優勝したトーレス社が世界に誇る逸品です。
トリュフやトーストのような複雑さ、イチゴジャムを煮詰めたニュアンスの中にエレガントな余韻を感じます。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
スペインワインでは、赤のテンプラニーリョ種をはじめ、様々な土着品種や王道の品種など様々に作られています。
また、白ワインもかなり注目を浴びるようになってきているので、是非一度飲んだことのない品種の白ワインにチャレンジしてみてください。